平安時代以降、山岳信仰の仏教化が進むに連れて寺院が増え、最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵をかかえるなど、比叡山、吉野山、高野山に劣らないほどの隆盛を極めた「大山寺」。
そんな山岳信仰に帰依する修行道場として栄えた古刹を舞台に、博労座駐車場から、大山寺参道、そしてココ大山寺を舞台に繰り広げられる御幸(みゆき)は、古の装束をまとった男たち、また煌びやかな御輿が参道を練り歩くこの地方独特の時代行列。
御輿行幸は、3年に一度、5月に開催されています。
平安時代に始まったと言われる大山寺の祈願法要で、地元の人からは「大山さん」と呼ばれ親しまれるなど長きに渡り受け継がれてきた伝統行事です。
行列は、参道の旅館街を抜け、境内へと続く石段へ。
一歩、一歩、時代行列は階段をかけ上がります。
見上げるほどに続く石段の連続。約200kgの御輿を担ぐ者にとっては一番の正念場を迎えます。
ここぞとばかり歯を食いしばり、踏みしめるようゴールへ。
そして汗だくの中、終着点となる本堂に無事に到着。
ゴールの余韻に浸る者から、参拝を済ませる者、記念撮影に興じる家族まで、それぞれにその達成を祝いました。
わずか数十分・・・。
博労座から大山寺本堂へと続く500mの参道が、この時ばかりは平安・鎌倉時代にタイムトリップしたかのような、幻想的な王朝絵巻に。大山の栄華の歴史を見事に再現していました。
ほんのひと時の夢ものがたり・・・
時の主人公になった気分で、当時の歴史ロマンにふれる。
新緑まぶしい5月のとある一日、そんな古のドラマが、ココ大山寺の参道では繰り広げられました。
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文化施設歴史遊ぶ体験
鳥取県西伯郡大山町大山 0859-52-2502(大山町観光案内所)
平安時代より伝わる祈願法要
地元では大山さんと親しまれる伝統行事