なぜ大山を「だいせん」と読む?

なぜ、大山を「だいせん」と読むのか?
読み仮名に隠された仏教伝来の歴史

ここ鳥取県の大山は「おおやま」ではなく「だいせん」です。
「山」という字は、「やま」、「サン」、「ザン」、「セン」と読みます。「サン」は漢音。「セン」は呉音。呉音とは、日本に古く伝来し、仏教関係の語に多い漢字の音で、深い歴史を物語る象徴的な読み方でもあるそうです。

全国で「山」を「セン」と読む山は、全部で70ほどが存在します。そして、そのほとんどが鳥取県と岡山県北部、そして島根県に存在しています。また佐渡島、隠岐島にも存在しています。これは中国や朝鮮から伝わったものらしいとされることから、仏教伝来とも大きな関わりがあるのでは?
この地域に「山」を「セン」と読む民族が住み、その勢力が徐々に拡大していった、そう判断する識者もいます。

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