ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とゆかりの深いお寺「妙元寺」近くの下市駅から、この散策コースはスタート。中山地区の名所、旧跡を巡ります。コース内のどこからも雄大な大山を一望。春の新緑に染まる大山を様々なポイントから楽しみながら、江戸の情緒に思いを寄せるもよし、中山エリアにも残る太平記の足跡で歴史ロマンに浸るもよし、思い思いに春の陽気のなか、プチハイキングをお楽しみ下さい。
※各ポイントの詳しい分岐点は下記「分岐点図」(PDF)を参照して下さい。
[散策コースMAP 分岐点(PDF 158KB)] [分岐点図(PDF 732KB)]
JR山陰本線の駅舎。コチラから歴史散策はスタートします。ひなびたたたずまいがロマチックな歴史街道への玄関口に。
明治23年8月28日、ハーンは、赴任先の松江に向かう途中、ココ下市を宿としました。その夜、妙元寺で日本に来て初めて「盆踊り」(いさい踊り)を見学し、その情景に感嘆。自らの著書「知られぬ日本の面影」に踊り、風景のすばらしさ、人情の素朴さを記しています。
「いさい踊り」は、すり足に近い足運びで前後左右に動き、またゆっくりとした手の動きと、ゆらりゆらりと揺れる調子で続けられる踊りです。
ココお船頭山は、後醍醐天皇が隠岐から脱出した際の船の船頭さんが、「隠岐の島が見えるところに葬って欲しい」という遺言を残し、この山に葬られたことで、この名が付いたと言われています。山頂にたたずめば、目の前に美しい日本海が。天気のよい日にははるか隠岐をも望むことが可能です。
865年(貞観7年)、大分県の宇佐神宮から勧請したと言われています。境内には、池田摂津守を祀る摂津神社、昔この地にあったという船上山神宮寺の仏像を祀ってある六角堂などの建物が点在。旧暦の1月15日に行われる「管粥神事」、御神幸行列で有名な5月4日の「逢坂八幡神社例大祭」では多くの地元民で賑わいます。
逢坂八幡神社から木の根神社へ向かう途中にある階段を上がっていくと、六角堂のある展望台があります。何とそこには逆さまの鳥居、鳥居を背に立って、股の間から覗いてみると何とも不思議な光景が・・・。まさに天橋立のような体験が満喫できます。
男根そっくりの松の根が祀ってあり、古来、夫婦円満、子宝を求めて遠方からの参拝者も多いそう。満願成就の折には、赤い腰巻を奉納するというユニークな慣わしもあります。
後醍醐天皇が船から下りてひと休みしたいと言い伝えられている場所。1333年、2月24日、隠岐島を脱出した後醍醐天皇は、2月28日、ココ逢坂にたどり着いたと言われています。船上山義挙600年を記念して、名和男爵の筆による「後醍醐天皇御船着地」の碑が建立されました。
塩津神社は、古来、逢坂別社妙剣大明神と呼ばれ、塩津の氏神様として崇拝されてきました。1591年遷宮の記録には、戦国の武将、毛利元就がこの神社を敬い、社殿を再建したとあります。神社の入り口にはサイノカミさんが祀ってあります。
今から約1170年前の天長年間に、出雲の日御碕神社の分霊を祀り、「三崎滝上社」と称したのが始まりと言われています。東側の崖には沐浴をした滝があるので、「滝上神社」あるいは「滝さん」という名で親しまれ、毎年8月6日の宵宮には花火も上がり、崖沿いには県下でも最大のハマヒサカキの群落が自生しています。
町営の温泉施設「ゆ~ゆ~倶楽部ナスパル」。館内には、石張りの浴室「さざんかの湯」、タイル張りの「はまなすの湯」があり、浴槽は週ごとの男女入れ替え制。湯は、日本三大名湯の1つ下呂温泉に泉質が似ていると噂のアルカリ性単純温泉で、5分もつかればお肌ツルツル、美肌の湯としても非常に人気が高いそうです。