御輿行幸

あっ、からす天狗だ あっ、弁慶だ 
“伝説”が練り歩く大山寺の例大祭

御幸

大山寺に蘇る古の王朝絵巻
新緑の大山を彩る春の風物詩

平安時代以降、山岳信仰の仏教化が進むに連れて寺院が増え、最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵をかかえるなど、比叡山、吉野山、高野山に劣らないほどの隆盛を極めた「大山寺」。

そんな山岳信仰に帰依する修行道場として栄えた古刹を舞台に、毎年5月、博労座駐車場から、大山寺参道、そしてココ大山寺を舞台に繰り広げられる御幸(みゆき)は、古の装束をまとった男たち、また煌びやかな御輿が参道を練り歩くこの地方独特の時代行列。

平安時代に始まったと言われる大山寺の祈願法要で、地元の人からは「大山さん」と呼ばれ親しまれるなど長きに渡り受け継がれてきた伝統行事です。

 

多くの観客が見守る中、
時代行列がスタート!

午前10時、出発地点となる大山寺境内下の広場、博労座には多くの参加者、見物客が訪れます。
目の前にそびえる大山の北壁が圧倒的な存在感を誇り、訪れる人を魅了。
幕開けは、大山寺住職により祈願法要。ありがたい法要が、博労座のステージに響き渡り、いよいよ行列のスタート。
ちなみに、ステージ中央に飾られたきらびやかな御輿。この御輿を担ぐのが、今年年男を迎えた方を含めた一般応募による地元の参加者たちで、白の衣装に着替え、今か今かとその出番を待ちます。

 

華やかによみがえる古の物語
ココ大山が歴史ロマンのステージに

僧兵や猿田彦、奉行、鉄砲持、カラス天狗などに先導され、威勢よく担ぎ上げられた御輿行列がゆっくりと参道を練り歩きます。その数、約100人。
古の衣装を纏った雅な行列は、まさに時の面影を彷彿。平安・鎌倉期の時代絵巻がココ大山寺の参道でよみがえる瞬間でもあります。

 

行列の主役は愛するわが子
パパママ興奮! お手々つないでチビッコたちが大行進

その中に混ざり、お父さん、お母さんに手を引かれ、行列の童子役として堂々と参道を行進するかわいい子供たちの姿がとても初々しく、印象的。
中には疲れ果てお父さんの胸の中で眠るチビッコもいましたが、元気いっぱい、大人達に負けじと満面の笑顔を振りまいて、参道を堂々と練り歩いていました。

保護者にとっては我が子の晴れ舞台。
沿道からは多くのフラッシュがたかれ、我が子の手を引く「父母」の顔も何だか感慨深げな表情だったことは言うまでもありません。
御幸

クライマックスは御輿の石段登り!
一歩一歩かけ上がり、感動のフィナーレへ

行列は、参道の旅館街を抜け、境内へと続く石段へ。
一歩、一歩、時代行列は階段をかけ上がります。
見上げるほどに続く石段の連続。約200kgの御輿を担ぐ者にとっては一番の正念場を迎えます。
ここぞとばかり歯を食いしばり、踏みしめるようゴールへ。
そして汗だくの中、終着点となる本堂に無事に到着。
ゴールの余韻に浸る者から、参拝を済ませる者、記念撮影に興じる家族まで、それぞれにその達成を祝いました。

わずか数十分・・・。
博労座から大山寺本堂へと続く500mの参道が、この時ばかりは平安・鎌倉時代にタイムトリップしたかのような、幻想的な王朝絵巻に。大山の栄華の歴史を見事に再現していました。

ほんのひと時の夢ものがたり・・・

時の主人公になった気分で、当時の歴史ロマンにふれる。
新緑まぶしい5月のとある一日、そんな古のドラマが、ココ大山寺の参道では繰り広げられました。
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